TORMORE 13年 2008 CLAXTON’S Warehouse No.1

ラム樽熟成の個性が光る一本。クレームブリュレの殻に包まれた完熟メロンのアロマ、オイリーな舌触りから甘苦いチョコレートの味わいとほのかな木香、フィニッシュにむせるほど熱いバーボン香と塩キャラメルの余韻を残す。ハイボールも絶品だ。

ストーリー

“すべてのウイスキー蒸留所の中で、建築学的にもっともエレガントな蒸留所がこのトーモアである。音楽を奏でる時計、鐘楼、周囲を植物で飾られた庭園風な池と、まるで山の水を利用して治療もできる温泉保養地のような風情である。”
——マイケル・ジャクソン『モルトウィスキー・コンパニオン改訂版』

1960年代にトーモア、タムナヴーリン、トミントールといった蒸留所が相次いでスペイサイドに設立されたことは、アメリカにおけるスコッチ需要の高まりに対する回答だった。これらの蒸留所ではアメリカ需要に対応するため、創業以来ライトな原酒造りが続いており、熟成樽の個性をよく引き出す。面白い樽で熟成されたボトラーズボトルを見つけたなら、積極的に飲んでおきたい。

テイスティング

  • ボディ:ミディアムリッチ
  • 色:太陽のようなゴールド
  • アロマ:完熟メロン。クレームブリュレの殻。
  • 味わい:オイリー。濃密な甘みとほどよい苦みが黒いチョコレートを思わせる。口中に爆発するバニラ香。
  • 余韻:まろやか。むせるほど熱いバーボン香が心地よい。塩キャラメルの余韻。

フレーバーマップ上では、スペイサイドモルトの中でもバーボン樽熟成とシェリー樽熟成の間くらいに位置するイメージ。フルーティでスパイシー、まろやか。

オススメ

  • こういう人にオススメ:トロピカルフルーツ感のあるウイスキーが好きな人。グレンモーレンジィ ラサンタが好きな人。
  • オススメの飲み方:気付け。ストレート。ハイボールもうまい。
  • オススメのつまみ:ナッツ、ケーキなどの洋菓子。何にでも向く。
  • 次の一本:ブレア・アソール12年(花と動物シリーズ)

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